オス犬の足上げおしっこを抑えるトイレのしつけ
オス犬のトイレトレーニングで悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか? 特に、足上げをしてしまうと、トイレ以外に粗相をしてしまうことがあり、困っている方もいるかもしれません。 この記事では、オス犬が足上げでおしっこをするのを防ぎ、トイレトレーニングを成功させるための方法を、具体的な例を交えながら分かりやすく解説します。 適切なトイレ環境の設計と、根気のあるしつけで、愛犬との快適な生活を実現しましょう。 さらに、マーキング行動を抑えるためのしつけ方法についても詳しく解説します。
簡単に自己紹介
- 元美容師、スタイリストとして毎月100名以上を担当。ヘアメイク大好きで、現在は自分と娘のヘアアレンジを楽しんでいます。
- 結婚後、難病治療をきっかけに専業主婦になりました。
- 愛犬2匹とのんびり過ごす毎日のおうち時間。
- コーヒーと編み物、ミシンが大好き。
- 海外ドラマもFBIや医療ものが大好きです。
トイレトレーニングの成功法
オス犬のトイレトレーニングは、メス犬に比べて少し難易度が高いと感じる飼い主さんもいるかもしれません。 それは、オス犬は成長とともに、マーキング行動(縄張り主張のためのおしっこ)として足上げをするようになるためです。 しかし、適切な方法でトレーニングすれば、足上げしないトイレトレーニングも、必ず成功します。 大切なのは、**早期からのしつけ**と、**犬にとって快適なトイレ環境の整備**、そして**マーキング行動への適切な対処**です。 焦らず、根気強くトレーニングを行いましょう。
トイレを覚えさせるしつけ方法
- トイレトレーニングの基本は、**決まった場所にトイレをさせること**です。 まずは、子犬を迎える前に、トイレの場所を決めておきましょう。 トイレシートは、犬が落ち着いて排泄できる場所に置き、常に清潔に保つことが大切です。 犬がトイレシートで排泄したら、すぐに褒めてあげましょう。 褒めることで、犬は「ここで排泄すれば褒めてもらえる」と学習します。
- また、犬は足の裏の感覚も敏感で、足の裏の感触からも、トイレの場所を覚えるので、トイレシートをイタズラ防止枠に入れるのか、そのまま直接引くのか決めたら、室内のトイレトレーニングが完了するまではシートの種類や場所などを変えないようにしましょう。
**基本的なしつけ方法**
- トイレシートの位置:トイレシートは、犬が自由にアクセスできる場所に置きましょう。 広すぎると迷ってしまうので、まず子犬のうちは、ケージの中でトレーニングを始めます。トイレスペースと、寝るスペースをなるべく分けて設置し、寝床とトイレがしっかり区切られている空間にトイレを置きましょう。
- 排泄のサイン:犬がトイレに行きたがっているサイン(クンクンする、落ち着きがないなど)に気づいたら、すぐにトイレシートのある場所へ連れて行きましょう。「わかるかな?」と思うかもしれませんが、可愛い我が子を毎日見ていると、だんだんわかるようになります。トイレに行きたいそぶりを見せたらすぐにトイレシートに乗せてあげましょう。
- 褒める:トイレシートで排泄したら、すぐに「良い子!」など褒めてあげましょう。 おやつなどを与えるのも効果的です。
- 叱らない:トイレ以外で排泄してしまっても、叱らないようにしましょう。 叱ると、犬はトイレを怖がるようになります。また、おしっこをしたことに対して怒られたのかと勘違いしてしまうと、おしっこを我慢してしまう原因になるので、トレーニングが難しくなります。失敗しても怒らず騒がず、すぐに片付けましょう。
- 清潔さ:トイレシートは、常に清潔に保つことが大切です。汚れたトイレでは犬もおしっこをしたくないので、 汚れたシートはすぐに交換しましょう。長時間のお留守番以外は、コスパのいい薄いシートを引いて、排泄のたびに一回ずつシートを変えることをお勧めします。
- 継続:トイレトレーニングは、根気強く続けることが大切です。 すぐに効果が出なくても、必ずできるようになりますので、諦めずに続けましょう。
足上げを防ぐトイレ設計:具体的な工夫
オス犬の足上げによるマーキングは、飼い主さんにとって悩みの種となります。 しかし、トイレの設計を工夫することで、足上げを防ぎ、より効果的なトイレトレーニングを行うことができます。 以下に、足上げを防ぐためのトイレ設計のポイントを箇条書きでまとめました。
- トイレの壁を高くする:オス犬が足上げすることで、周りが汚れるストレスを減らすために、トイレの壁を高くしておきましょう。トイレの壁を高くすることで、おしっこが飛び散るのを防ぐくとができます。 市販のペット用トイレに、板などを追加して高さを調整するのも有効です。 ただし、犬がストレスを感じない程度の高さにすることが重要です。
- トイレのサイズを小さくする:トイレのサイズを小さくすることで、犬が足上げしにくい空間を作ることができます。 ただし、犬が体を自由に動かせない程度の狭さにするのではなく、くるくる回ったりはできるけど、片足を上げると足がぶつかるとか、ちょっと狭くて落ち着いて排泄できる程度の小ささにしましょう。
- トイレの位置を工夫する:トイレの位置を、犬が落ち着いて排泄できる場所に設置しましょう。 人通りの少ない場所や、静かな場所がおすすめです。
- トイレについて行って教える:愛犬がトイレに行ったら、一緒に行って、足を上げる直前に足を下げるようにそっと足を下ろしましょう。排泄をする直前ならそのままおしっこをするので、そのタイミングで褒めてあげましょう。
- 複数設置:複数のトイレを設置することで、愛犬がトイレを我慢しないで済むようにしましょう。 特に、複数頭飼いの場合は、それぞれの犬が落ち着いて排泄できるよう、十分なスペースを確保しましょう。
- 囲いを作る:トイレを囲うことで、犬が落ち着いて排泄できる空間を作ることができます。 ケージの一部を利用したり、市販のペット用トイレカバーを使用したりするのも良いでしょう。
- 消臭対策:マーキングのニオイが残っていると、犬は同じ場所にマーキングする傾向があります。 そのため、マーキングされた場所を徹底的に清掃し、消臭対策を行うことが重要です。 専用の消臭剤を使用すると効果的です。
これらのポイントを参考に、愛犬に合ったトイレ設計を行い、足上げによるマーキングを抑制しましょう。 ただし、全ての犬に効果があるとは限りません。 愛犬の様子をよく観察し、必要に応じて調整していくことが重要です。
**子犬のトイレトレーニングのポイント**
子犬のトイレトレーニングは、成犬に比べて比較的簡単です。 子犬は、まだ膀胱が小さく、排泄の回数が多いため、しつけるチャンスも多く、トイレの場所を覚えやすいです。 しかし、子犬は、まだ我慢する能力が未発達なため、こまめなトイレへの誘導が効果的です。
- こまめな誘導:子犬は、頻繁に排泄するため、こまめなトイレへの誘導が効果的です。 特に、朝起きた時、食事の前後、遊びの後などは、必ずトイレに連れて行くようにしてみましょう。
- ケージトレーニング:ケージトレーニングをすることで、子犬がトイレ以外で排泄するのを防ぐことができます。 ケージの中で排泄したら、すぐに褒めてあげましょう。
- 観察:子犬の様子をよく観察し、排泄のサインに気づいたら、すぐにトイレシートのある場所へ連れて行きましょう。
- コマンドの練習:子犬が少しづつシートでトイレができるようになってきたら、次は声かけのコマンドをつけてあげましょう。「1、2、1、2、」「シー、シー、シー」など、愛犬がおしっこをしている間に声をかけるようにします。こうすることで、お出かけ前や、今トイレしといてほしいーという時に、トイレを促すことができるようになります。
マーキング行動を抑えるためのしつけ方法
オス犬が足上げをするのは、マーキング行動という縄張り主張の一種です。 完全に無くすのは難しいですが、適切な方法で抑制することは可能です。
**マーキング行動を抑えるための具体的な方法**
- 去勢手術:去勢手術を行うことで、マーキング行動が軽減されることが多いです。 獣医師と相談して、手術の可否を検討しましょう。
- 徹底的な清掃:マーキングされた場所を、徹底的に清掃しましょう。 犬は、自分のニオイが残っていると、同じ場所にマーキングする傾向があります。 専用の洗剤を使用し、ニオイを完全に除去しましょう。
- 代替行動の学習:犬がマーキングしようとした際に、別の行動(おすわり、待てなど)をさせることで、マーキング行動を抑制することができます。 成功したら、必ず褒めてあげましょう。
- 散歩の頻度と時間:散歩の頻度と時間を増やすことで、犬のストレスを軽減し、マーキング行動を減らすことができます。
- 注意散漫:マーキングしようとした瞬間に、犬の注意を別のものへ向けさせましょう。 おもちゃで遊んだり、おやつを与えたりするのも効果的です。※足を上げる直前に別のものへ誘導し、足を挙げておしっこをすることを防ぎます。しかし、おしっこを我慢させるのは良くないので、その後にトイレへ連れて行って足を下げたままおしっこをさせてあげましょう。
失敗しないためのチェックリスト
「なんで成功しないんだろう?」なかなかうまくいかない人は、以下のチェックリストを活用し、できていることとできていないことをチェックしてみましょう。
トイレトレーニングを成功させるためには、以下のチェックリストを確認しましょう。
* [ ] トイレの場所を決めたか
* [ ] トイレシートは清潔に保っているか
* [ ] 犬がトイレに行きたがっているサインに気づいているか
* [ ] トイレで排泄したら褒めているか
* [ ] トイレ以外で排泄しても叱っていないか
* [ ] 十分な散歩をしているか
* [ ] ケージトレーニングをしているか(必要に応じて)
* [ ] 犬の様子をよく観察しているか
* [ ] 根気強くトレーニングを続けているか
* [ ] マーキングされた場所を徹底的に清掃しているか
* [ ] 代替行動を学習させているか
まとめ
オス犬の足上げおしっこは、成長とともに自然と出てくる行動です。 しかし、適切なトイレトレーニングと環境整備、そしてマーキング行動への適切な対処によって、トイレ以外での足上げを抑制することは可能です。 焦らず、根気強く、そして愛犬への愛情を込めてトレーニングを進めていきましょう。
愛犬と生活を共にする上で、排泄のコントロールはお互いのために最も重要なトレーニングといえます。
お互いのストレスをなるべく減らすために、飼い初めのうちから根気よくトレーニングすることをお勧めします。